5.コールとプット~損益のまとめ




■ コール・オプションとプット・オプションのまとめ

オプションの基本について、簡単に復習しておこう。


■ オプションには2つの種類がある

コール・オプション ある物(=原資産)を買う権利
プット・オプション ある物(=原資産)を売る権利

■ オプションを構成する要素

権利行使価格 原資産をいくらで買うか(またはいくらで売るか)を示す価格。
プレミアム オプション自体の価格。
期日(満期日) オプションを権利行使できる日、または権利行使の期限。

■ オプションの権利行使

オプションの買い手 権利行使価格で原資産を買う(または売る)権利がある。
オプションの売り手 買い手の要求に応じて、権利行使価格で原資産を売買する義務がある。

■ コール・オプション 満期日における買い手と売り手の損益

■ プット・オプション 満期日における買い手と売り手の損益

■ 原資産価格の変動と損益の関係

 

原資産の価格が
大きく下落

原資産の価格が
小さく下落

横ばい相場

原資産の価格が
小さく上昇

原資産の価格が
大きく上昇

コール買い

損失

損失

損失

損失利益

大きな利益

コール売り

利益

利益

利益

利益損失

大きな損失

プット買い

大きな利益

利益損失

損失

損失

損失

プット売り

大きな損失

損失利益

利益

利益

利益


これ全部覚えないと怒られるとか?


怒られないけど、原資産の価格がどう動いたときに、自分の売買ポジションがどういう損益を生むのか、ちゃんと理解しておいた方がいいね。


むむぅ。 実戦で困らないようにちゃんと覚えておくか。


そして、この4種類の売買を考えるときに重要なことは、これらは全くの別物ということだよ。

たとえば、今後原資産の価格が上昇するとだろうと考えたときに、コールの買いかプットの売りを検討するかもしれない。
しかしこの2つは、利益になる確率、利益の幅、リスクなどが全く違うということなんだ。
それぞれの特徴はコールの仕組みプットの仕組みでも説明したけど、リスクとリターンを良く知っておくべきだよ。


なるほどねぇ。 その辺りはトレーダーが自由に決められるってことか。
でもそうなると、何を基準にして売買の判断をすればいいのか難しそうだよね?


オプショントレードの場合、売買判断の大きな基準となるものに、「ボラティリティ」というものがあるんだ。 ボラティリティについては、後に詳しく説明するよ。


ほほぅ。 期待しとくか。


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